スイッチ・オン
急に冷え込んだせいか、風邪をひいてしまったすけ坊。
元気はあるけど、オハナがじゅるじゅる。天使の笑顔で「だぶーー(母~)」と叫び、鼻水とヨダレを垂らしながら突進されると、ついよけてしまう。すまぬ、すけ。
ガーゼを用意し、改めて「よし、来ていいぞ!」と両手を広げても、すけはふて腐れて来ない。目が怒ってる。
「そー怒らんと、もう~」。すり寄って、すけちゃんを抱きしめる。すけ、私を見つめている。キスしたげな雰囲気。遠慮せんと、チュウしていいわよぅ。すけ、おもむろにでっかい口を開け、私の口、鼻、頬にくらいついてきた。ぶちゅーーーーーじゅるじゅる。ぐはっ!ヨダレまみれ!!!鼻づまりだから、よだれがいつもの2倍。すけは満面の笑み。私は満面のヨダレ。
このように日々狡猾、いや、かしこくなっているすけだが、最近のお気に入りは「ボタン」だ。衣服に付いているボタンではない。電気なんかのスイッチです。
ある日、すけは壁のスイッチが気になる様子。部屋の灯りのスイッチだ。私が何度か押して、部屋を明るくしたり暗くしたりすると、神童・すけはスイッチと電気が連動していることに気付いた様子。多分。自分でもやりたいと、抱っこをせがむ。
抱っこしてやると、人差し指でぐいとスイッチを押した。部屋の電気が消える。
すけ「…」。
もう一度押す。部屋がぱっと明るくなる。すけ、天井の照明を見上げ、ぐっと指差した。
すけ「…!」。
すけ、ごくりとつばを飲み込み(多分)、さらにもう一度押す。消える。
すけ、私を見つめ、コクンとうなずいた(←ここだけ創作です)。
な、なんだ、こうやって文章にすると、ほんとの神童みたいやわあ。いや、多分、1歳前後の子は、どこもこんなもんなのだろう。イカンイカン、戒・親バカ…。
すけが気になるボタンは部屋の灯りだけではない。帰宅するたび、誰もいない部屋のインターホンを押す。人が観ているテレビの主電源を押す。音量ボタンで音量をマックスにしたり、消音したりする。固定電話で見ず知らずの人に電話する(たいてい「現在使われてません」さんに)。飲みかけのパイパイから口を外し、おもむろに乳首を押す。かなり痛い。
この程度ならいいが、ヒトサマに迷惑を掛けるボタンもある。
マンションのエレベーターに乗ると、当然ボタンを押したがる。我が家の階だけならいいが、ほかの階も軒並み押してしまう。下で待ってる人、エレベーターがなかなか降りてこなくて不審に思うだろうな…。
バスに乗ると、「次、降ります」ボタンを押してしまう。乗ったらいきなり押す。もちろん目的地ではない。バスは停車する。誰か降りてくれたら、もしくは誰か乗ってくれたらいいが、誰もいないと…身が縮こまる思いだ。
そしてつい先日、とうとう押してしまった。
我が家の「非常事態」ボタン。
ドアホンに付いているボタンだ。すけが押したとたん、「非常事態発生しました、非常事態発生しました」とアナウンスが流れ、ブビーーーーっ!!!とけたたましい警報音が。私はそりゃもうむちゃくちゃ焦り、ボタンをリカバー。やっと鳴り止んだ。フウ、びっくりさせんなよ~、とすけを見ると、ボタンを押した人差し指を立てたまま、ヨダレ垂らしてボーっとしてた。おい!
その後、すけとごはんを食べていたら、ピンポーンとチャイムが鳴った。ドアホンで覗くと、アヤシイおっさん。階下のオートロック集合玄関にいるようだ。
「ううむNHKめ、しつこい奴らよ」
と、無視を決め込む。
さらにピンポーン。
無視。
しばらくしたら、なんとドアをゴンゴンとノックされた。オートロックを破って入ってきたのか?犯罪だぞ!
ゴンゴンが激しいので、なんだか恐くなり「は、は~い」と気弱な応答。ドアは開けない。
オッサン「警備会社の者です!非常事態のブザーが鳴りましたので参りました!!」
す、すけ!!!急いでドアを開け、平謝り。私「うちのバカ息子が…」。
警備会社のヒトには引き揚げてもらい、こぶしを振り上げて部屋に戻る。すけ~、お前のせいで…。昼ごはんを食べてお腹いっぱいになったすけは、のん気に昼寝していた。うーん、かわいいから許す!
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コメント
かさ持ったすけちん、かわいいなー!
ちなみにまだDVDのたぐいは壊されてませんか~?(笑)うちはデッキ棚にドアがついてないんだよねー。絶対壊される。早く何とかしなければ。
投稿: ありまっと | 2008年9月24日 (水) 20時34分
傘、気付いたら先っぽナメナメしてた…。
DVDは壊されてないけど、本はカバーや表紙がびびりびりにされた被害者あまた。先日は図書館で借りた本をヤラれ、相当へこんだ。
DVDとか、コツはいっぺん好きなだけ触らせること。すると飽きる。いっつも「ダメ!」って言ってお預けにすると、いつまでも興味津々。あわよくば破壊しようと狙い続ける。
投稿: まるあ | 2008年9月24日 (水) 22時43分